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みなさんブレックファストヌック(Breakfast nook)という言葉を聞いたことありますか?
”Nook”を辞書で調べてみると「隅・片隅」の意。

実は日本ではあまり馴染みのない言葉かもしれませんが、海外では、ブレックファストヌックと呼ばれるスペースがインテリアの一部として親しまれてきました。
こじんまりとしたスペースでありながら、ヌックスペースがあるだけで空間に面白味が出るだけでなく生活そのものも大きく変わります。

今回はブレックファーストヌックに焦点を当て、具体的にどのようなスペースをいうのか、どんなメリットがあるのか見ていきましょう。
是非、ご自宅、ご新居やリノベーションの際の参考にしてみてくださいね。
とても心地のよい家族の大好きな空間になるかもしれません。

ブレックファーストヌックとは

こちら(上のお写真)がブレックファストヌックと呼ばれるエリア。
このように大きくて立派なものから、本当にキッチン内に小さな丸テーブルとイスを置いただけのものまでスタイルもサイズも様々です。
ブレックファーストヌックは、たいていはキッチンの中やすぐ横にあり、食事をするダイニングとは別に設けられた簡単に朝食が取れるカジュアルなスペースのことをいいます。

日本の家では、小あがりの小さな畳エリアや、階段下のデスクスペースがヌックスペースとして親しまれていますが、ブレックファーストヌックを設けている家は少ない気がします。

では、このスペースを取り入れるとどのようなメリットがあるのでしょうか?
実は、キッチンエリアにあるこのこじんまりとしたスペースこそが日本の家にとっても本当はあったら非常にいいものではないかと思っています。

というのも、ブレックファーストヌックの使い道は食事を取るだけではないからです。
もっと、生活そのものが変わるような、じわじわと暮らしに快適さをもたらすような空間と言っても過言ではありません。

それでは何がいいのか、メリットをみていきましょう。

メリット①
「ちょっと」を快適にする特別な空間

例えば、主婦の方であれば、家事の合間に休憩したり、調理している間にキッチン横で別の作業をすることもできます。意外にこの、ちょっと腰かける空間がなかなか無いのが現実です。

時々あったらいいなと思うのは、ソファにゆっくりゆったり座るのではなく、ダイニングテーブルにきちんと座るのではなく、その中間の、ちょっとの時間を過ごすちょっとした空間です。
ブレックファーストヌックはまさに、そのちょっとした時間を過ごすちょっとした特別な空間。

また、お子さんがいる家庭では、食事の準備をしながら宿題をする様子を見守ることができます。
更にはダイニングテーブルとは別なので夕飯時になって途中でノートや参考書を片づける必要もありません。食事の準備がスムーズにできることはもちろん、食後に残りの宿題を自分のタイミングで再開することも可能です。

家事の合間のちょっとした時間を効率的に使いながら、家族のいろんな手間を減らしてくれます

ちょっとしたことかもしませんが、そのちょっとしたことの積み重ねで日々ができていて、ひとつひとつを心地よく過ごせれば当然毎日が快適になるのではないでしょうか。

この空間はまさに、ちょっとを快適に過ごせる特別な空間と言えます。

メリット②
コスパ最強

更に、空間のコスパに関して言うと、いろんな意味でブレックファストヌックはコスパ最強です。
時間と空間の節約に繋がりますし、それはまさに経済的な節約と同じ事になります。上で紹介したような用途に加え、何か手仕事的なアート制作をしたりする方はアトリエとして、またテレワーク空間としても活用できるので、必ずしも専用の個室を準備する必要がないということです。

時と場合によって家族でいろんな使い方ができる空間ですね。
いろんなヌックスペースがある中、これ以上のコスパのよい空間があるのかと聞かれれば、これ以上の空間を思いつきません。

いずれにしても、ダイニングとは別なので、食事時間と作業時間の切り替えがスムーズに行きそうです。時短につながり時間にゆとりができることはもちろん、作業に必要な物は、座席の下やヌックの周辺に収納を配置することで生活空間にもゆとりができます。

更に、お聞きしたいのですが、みなさん自宅で友人家族を招いて食事をしたり集まったりするときに起こりがちな、「子供たちの食事スペースどこにする問題」どうしていますか?

8人掛けや10人掛けの大きなダイニングテーブルがあるお家は別ですが、大概4~6人掛けくらいのお家が多いと思います。子供が3,4人集まれば、食べる場所が必要になりますよね。
リビングのソファエリアや、フローリングに低いテーブルを置いて、などという状況になるかと思いますがそれはそれでリビングまで食事を運んだり場所をセッティングしたりと何かと面倒です。
しかも小さいお子さんの場合、ソファや絨毯に飲み物をこぼしたりもしょっちゅう起こったりします。

しかし、このブレックファーストヌックがあれば、子供たちにはそこで食べてもらうという手もあります。
ダイニングキッチンにも近いエリアで目も行き届きやすく、安心して食事ができそうです。

お家に人が来ることが多いご家庭では、こんな一角があれば便利だろうなと思います。

メリット③
コミュニケーションを円滑にする

最後に、ブレックファーストヌックの最大の特徴をお伝えします。

なぜ多くのヌックの中でもブレックファーストヌックは上にあげたようなメリットが得られるのかということですが、それは、生活と切っても切り離せない「食」を司るキッチン近くにある空間だからではないでしょうか。

家族が自然と集まり一日のスタートをきり、一日を通してお互いに適度に繋がりながらそれぞれ思い思いの過ごし方ができる、それがブレックファーストヌックの大きな特徴と言えるでしょう。

また、昨今の間取りプランは、LDKが一体となるようなオープンプランが人気です。そのような空間において、空間を緩くゾーニングし、フレキシブルにいろんなことができるブレックファーストヌックの存在はますます大事になってくると思います。

ブレックファーストヌックは家族が自然にコミュニケーションを取れるような、そんな役割を果たしていると言えるかもしれませんね。

まとめ

家族を繋げ、コスパ最強で、しかも「ちょっと」を快適にしてしまうブレックファーストヌックいかがでしたでしょうか。

ブレックファーストヌックがあるだけで、暮らしにゆとりが出てくるように思いませんか。
家族が一日をスタートさせ、時には一緒に時には個々に過ごすフレキシブルなエリア。

今回はブレックファーストヌックがいかに汎用性が高く、生活を快適にするものかをご紹介しました。


次回は、自宅に取り入れる際に、どうすればオシャレなブレックファーストヌック空間ができるのか
また、どのようなスタイルがあるのかをご紹介したいと思います。

楽しみにしていてくださいね。

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