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『新築・リフォーム工事を賢くコストダウンするアイデア集①』では、

  • 床面積を最適化する
  • 建物の形状をシンプルにする
  • 住まいへのこだわりを他のもので代用する
  • 収納スペースを縮小する

などのコストダウンのポイントをお伝えしましたが、他にもまだ新築・リフォーム工事費用をコストダウンする方法はあります。

リフォーム・新築工事をお考えなら、さらに下記のような方法でコストダウンできるかもしれません。

⑤建物の構造ごとのコストを把握しておく

建物の耐震強度に大きく関わる構造・基礎などに関しては、クオリティを下げるようなコストダウンはNGです。

ただし、耐震強度がオーバースペックにならないよう、コストと耐震性能のバランスを図るなら、結果としてコストダウンにつながることもあります。

たとえば耐震強度には

  • 耐震等級1:建築基準法を最低限クリアする耐震水準
  • 耐震等級2:等級1の25倍の強度、災害時の避難所に求められる耐震水準
  • 耐震等級3:等級1の5倍以上の強度。震度7の地震にも十分耐えうる耐震水準

などの等級があり、もちろん耐震等級が上がればコストも上がります。

耐震等級3をすすめられても、地盤が強固で近くに断層もない、大きな地震がほとんど予測されていないという土地の建物なら耐震等級を下げてもよいと判断する人もいるかもしれません。

いずれにせよ、災害時に生命・財産がしっかり守られるかどうかに大きく影響しますので、この判断は必ず慎重に行いましょう。

また、新築で構造を選べる場合には、下記の構造ごとのコスト比率を覚えておくと役立つかもしれません。

  • 木造軸組構法(在来工法):戸建て住宅ではもっとも一般的な木構造
  • 鉄骨造(S造):木造の約25倍のコスト
  • 鉄筋コンクリート造(RC造):木造の約5倍のコスト

上記のようにコスト的には、木造が最も安くなり、2×4(ツーバイフォー)であればコストはさらに下がることもあります。

⑥工事の種類をしぼり込む

新築工事やリフォーム工事には、細分化すると複数の工事が含まれています。たとえば…

  • 大工工事
  • 建具工事
  • 家具工事
  • 内装工事
  • 塗装工事
  • タイル工事
  • 左官工事

などです。さらに設備工事や電気工事など、工事の種類はものすごく多岐に渡るのですがこの辺にしておきましょう。

必要な工事の種類が増えると下請け業者も増え、いわゆる手間賃がかさんでしまうんですね。それで一件の新築・リフォーム工事に上記のような多数の工事が必要になると、総工費はやはり高くなってしまいます。

それで、新築・リフォーム工事では、「どの業者がどの工事を担当するか」に注目して施工業者を絞れば、コストダウンのポイントが見えてきます。

たとえば…

  • 造り付けの家具・キッチンカウンターなどを大工工事や既成品へ変更する

→家具工事をカットできる

  • タイルをタイル風クロスへ、在来浴室をシステムバスへ変更する

→タイル工事をカットできる

といった選択肢があります。

⑦施主支給を活用する

「施主支給」とは、新築・リフォーム工事に使用する資材や設備などを施主自身で用意することです。施主支給なら施工業者に全て用意してもらうよりコストダウンなるかもしれません。

ただし、施主支給には施主・施工業者の双方にとってそれなりの難しさや面倒もあるので、何を施主支給とするかはよく検討しておく必要があります。施工業者もコストダウンのための施主支給になるべく協力してくれるとは思いますが、採用が困難な施主支給もあります。

施主支給に向いているものとしては、

  • 照明器具
  • ガス・IHコンロ
  • カーテン

など、設置がカンタンで他の部材・建材などとの兼ね合いが少ないものが挙げられます。これらの設備の施主支給は業者にも受け入れてもらいやすいでしょう。

逆に、

  • キッチン・トイレ・洗面などの設備系
  • フローリング・畳などの建材

などは周囲との構造上・デザイン上の調和や兼ね合いが難しい場合が多く、採用できない可能性が高いかもしれません。

また、設備などを施主支給にする場合には引き渡し後の保証がどうなるかもよく確認しておきましょう。

⑧DIY工事の余地を持たせておく

新築・リフォーム工事は、デザインや仕様にこだわるほどコストアップしてしまいますが、DIYを併用すればコストダウンとこだわりを両立できるかもしれません。どこをどうDIYしたいか前もって施工業者に伝えておき、工事が終了し物件が引き渡された後に自分で残りの工事を行います。

DIYのしやすさとコストダウンのバランスが良いのは、

  • 内装壁面の漆喰(しっくい)塗りなどの左官工事
  • トイレ、洗面、キッチン周りなどの小規模なタイル張り
  • 飾り棚の設置

などです。DIYのための時間をたっぷり取れる人、プロ並みのクオリティーにならなくてもDIY作業自体を楽しめる人には、この方法でのコストダウンもおすすめです。

まとめ

単にローコストにするのではなく“賢く”コストダウンするには他にもいろんな方法があります。そして、大切なのが設計・施工業者の実績と技術になります。費用を抑えつつ、ずっと安心して快適に暮らせる家の新築・リフォームについて、ぜひわたしたちスマリブへお気軽にお問合せください。