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新築・リフォーム工事ではなるべくコストダウンを図りたいところですが、「削れるコスト」と「削れないコスト」を適切に判断しながら、賢くコストダウンする必要があります。単なるローコストでは安心や快適性が犠牲になってしまう可能性もあります。

そこでこの記事では、新築工事で賢くコストダウンするためのいくつかのアイデアをまとめてみました。

主に新築工事に関するコストダウンのアイデアですが、増築を含むリフォーム・リノベーション工事にも応用できるはずです。

コストダウンのアイデア①:床面積を最適化する

建物の「延べ床面積」はもちろん広いに越したことはありませんが、コストダウンを図りたいなら、平面プランでは“無駄のない広さ”を目指しましょう。いわば“延べ床面積の最適化”です。

といっても、どのくらいの広さが“最適”かは判断が難しいところですが、世帯人数ごとに異なる“最適な延べ床面積”を検討する上で、厚生労働省が公表している「居住面積水準」はひとつの目安になります。

  単身 2人 3人 4人
最低居住面積水準 25㎡ 30㎡ 40㎡ 50㎡
誘導居住面積水準

 

 

(都市住宅型)

40㎡ 55㎡ 75㎡ 95㎡
誘導居住面積水準

 

 

(一般型)

55㎡ 75㎡ 100㎡ 125㎡

この表では、

  • 最低居住面積水準…住まいに最低限欲しい面積
  • 誘導居住面積水準…居住者それぞれが多様なライフスタイルを楽しむゆとりのある面積

と考えるとよいかもしれません。ちなみに、「都市住宅型」の数値は都心の共同住宅を想定していますので、戸建住宅では「誘導居住面積(一般型)」を参考にしましょう。

例えば3人世帯なら快適な住まいの面積は100㎡が目安になります。100㎡なら、建築面積(建坪)が約15坪ほどあれば総2階建てでなんとか確保できる広さです。

この水準を目安に平面プランの床面積を少し縮小することが可能なら、大きなコストダウンを期待できます。木造一戸建ての注文住宅の場合、坪単価は60〜100万円くらいが目安になるので、建築面積を1坪(3.3㎡)でも縮小できれば、数十万〜100万近いコストダウンを図れるかもしれません。

もちろん実績のある工務店や住宅メーカーであれば、上記の誘導居住面積水準を下回る面積でも狭さを感じさせない設計のアイデアを提案してくれるでしょう。

コストダウンのアイデア②:形状をシンプル化する

新築工事のコストダウンには、平面図をなるべく四角形に近いシンプルな形状にし、2階の平面プランも1階に近い形で計画するというのもいい方法です。同じ床面積でも、複雑な形状の建物に比べてシンプルな形状の建物の方が本体工事のコストは下がります。

凸凹(入隅・出隅)が多い、または1階平面と2階平面の形状が大きく異なる平面プランだと、

  • 屋根の形状が複雑になる
  • 柱・梁・土台など構造材の部数が多くなる
  • 施工に手間がかかる
  • 外壁材など端材が出やすくなる

といった理由で、本体工事にコストがかかってしまうんですね。

 

平面プランをあまりシンプルにしたくないという場合でも、なるべく屋根の形状だけでもシンプルになる設計にすれば、効果的にコストダウンできると思います。

コストダウンのアイデア③:“こだわり”は代用する

せっかくのマイホームの新築、またはリフォームですからこだわりたいポイントはきっとたくさんあると思います。もちろん住まいのこだわりを追求するとやっぱり費用は高額になってしいますが、こだわりをあきらめるのではなく、質の良い代替品を使えないか検討してみましょう。

 

たとえば、珪藻土や漆喰(しっくい)の内壁は独特の風格と高級感がありますが、これらは左官工事が必要になるので通常の内装工事より高額になってしまいます。でも、クロスのように扱える「珪藻土クロス」や「漆喰クロス」であれば、費用を抑えつつ、内装に珪藻土や漆喰のような質感を持たせることも可能です。

ほかにも、人気の高い無垢フローリングの代わりに「挽き板フローリング」を選べるかもしれません。挽き板フローリングには天然木から切り出した約2mm厚の表面材が使われていて、樹種ごとの木目の美しさを楽しめます。無垢材よりも安価な価格帯で多くの選択肢があります。

コストダウンのアイデア④:持ち物を整理して収納スペースを縮小する

一戸建て住宅の延べ床面積のうち、平均すると約10〜12%くらいが収納スペースに充てられています。この比率を「収納率」といいます。

例えば延べ床面積100㎡の家だと10〜12㎡、つまり3〜4坪くらいが収納スペースになっている計算です。

無駄に広い収納スペースを作らないことに加えて、荷物を減らせないか取捨選択しつつ整理してみると、収納スペースをよりコンパクトにできる可能性あります。もし収納率を1〜2%でも縮小できれば数十万のコストダウンを図れるかもしれません。

→新築・リフォーム工事を賢くコストダウンするアイデア集【その②】もぜひご一読ください!

まとめ

単にローコストにするのではなく“賢く”コストダウンするには他にもいろんな方法があります。そして、大切なのが設計・施工業者の実績と技術になります。費用を抑えつつ、ずっと安心して快適に暮らせる家の新築・リフォームについて、ぜひわたしたちスマリブへお気軽にお問合せください。