新築・リフォームを行うとき、住まいの楽しさを重視したいなら「オリジナリティ」は外せないポイントかもしれません。
住まいにオリジナリティを上手く反映するためには、プランニングに趣味を取り入れるのはいいアイデアです。今回は愛好家の多い「アウトドア」のテイストを住まいに取り入れる際のヒントについてご紹介します。
アウトドア愛好家のための住まいは「中間領域」がキーワード
サーフィン、フィッシング、キャンプ、トレッキングなどなど、アウトドア系の趣味は多数の「ギア(道具)」と切っても切れない関係にあります。しかも趣味を長く続けるほどにギア増えていく一方。いかに大好きなこだわりのギアやウェアであっても、家の中がそれらで溢れかえってしまうと、ちょっと暮らしにくい住まいになってしまうかもしれません。
アウトドア系の趣味を普段の生活と上手に切り分けつつ暮らしの中にスマートに取り入れるためには、まずは「動線」からプランを検討します。
- 趣味の道具を1箇所に整頓できる「ストレージ(収納)」
- 使用する際の道具の出し入れ、車への積み込みの動線
- ギアのメンテナンスや清掃の動線
このような3つの要素をシームレスに流れる動線計画とすれば、アウトドア要素を取り入れた新築・リフォームはうまくいくでしょう。そしてこれを実現するのに役立つのが「中間領域」と呼ばれるスペースです。
中間領域は住まいの“ウチ”と“ソト”の中間に配置されるスペースです。多目的に使えるユーティリティスペースのような性質を持ち、趣味と普段の生活をスマートに切り分けるのに役立ちます。趣味に関連した人・モノの動線も、この中間領域を中心にすればシンプルにまとまるでしょう。
また、中間領域はゲストにとって気兼ねなく過ごしやすい「パブリックとプライベートの中間」という意味合いを持つこともあります。この場合の中間領域は同じアウトドア趣味を持つ仲間との交流などにもかなり重宝します。
新築・リフォームを行う際、住まいにアウトドアを念頭に置いた中間領域を作るには、下記のようなアイデアがあります。
土間+ストレージ・ワークスペース
中間領域としての土間は日本の建築の中でも歴史ある様式です。古来は地面の土が剥き出しになっているスペースでしたが、現代ではコンクリート打ち放しやタイル張りなどで美しく機能的に仕上げます。
この土間は非常に便利な中間領域です。アウトドア趣味のために土間を活用する場合、まずは玄関と繋がった、靴を履いたまま自由に使用できる土間スペースを広く確保しましょう。
そして靴のまま使用できるウォークインクローゼットを土間に繋げて配置すれば、アウトドアに使う道具類の持ち出しにも便利で、持ち帰ったギア類をスムーズに収納できます。道具で生活空間が散らかったり、汚れたりするのを防ぐのに役立つでしょう。
眺めるだけで気分が上がるアウトドア専用のギアが揃っているなら、収納スペースとは別に、こだわりのギアをディスプレイするスペースを作っておくのもおすすめです。
さらにスペースに余裕がある場合、デスクやテーブルを設置しすれば、ワークスペースや家族・仲間との雑談の場など活用の幅も広げられます。
土間+リビング
土間は玄関に配置されるのが一般的ですが、リビングの一部を土間とするアイデアもあります。フローリングを張った床面から一段下がった場所にコンクリート打ち放しかタイル張りの土間スペースを配置します。そして土間に繋げて掃き出し窓や勝手口を配置すれば、庭や駐車場との新しい動線も生まれます。
リビング+土間のプランを採用すると、アウトドアで使用するチェアやテーブルなどの配置に加えて、土間スペースに薪ストーブや大型の植栽を配置するといった活用法可能になります。この場合、リビングの外に庭やウッドデッキがあるなら、内と外がシームレスにつながったモダンな住空間を作り出すことも可能です。
ウッドデッキ・テラス
ウッドデッキは正確には屋外空間となりますが、計画の仕方によっては中間領域として活用できます。
ウッドデッキに屋根をつけるか、常設の屋根でなくてもオーニング(収納可能な布製の日除け)を設置し、周囲の視線を上手に遮るフェンスなどを配置すれば、天気が良い日にはアウトドア・リビングとして長時間快適に過ごせます。
このようなスペースがあれば、スケジュール的に遠出が難しい場合でも敷地内でバーベキューなど楽しめますし、外から持ち帰ったギアの清掃やメンテナンスなどを行うワークスペースとしても活用できます。このような活用法のためにはウッドデッキの近くに給排水設備を配置するのもお忘れなく。
まとめ
趣味は生活に彩りを加える大切な要素です。もし住まいを新築・リフォームする予定があるなら、趣味を活かした住まいづくりを計画してみましょう。きっとオリジナリティある楽しい住まいになるはずです。
ご自身の趣味を反映させた新築・リフォームをお考えであれば、ぜひわたしたちスマリブへお気軽にご相談ください。