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住宅に必要な収納の目安を示す「収納率(収納の面積÷延べ床面積×100)」は、

  • 戸建住宅の場合12〜15 %
  • マンションの場合8%

くらいが理想的とされています。でも、十分な収納率が確保できていてもなんだか家の中がすぐに散らかってしまう…そんなお悩みを持つ方も多いかもしれませんね。

この記事では、住まいの収納を考えるとき面積以外にも注目したい二つのポイントをご紹介します。

リノベーションや新築を検討しているならこの収納のポイントを覚えておけば、片付けがラクで楽しい“自然と片付く収納”とするのに役立つでしょう。

収納リノベのポイント①:動線を元にした機能性

家のなかで行われる日常の生活の大部分は、細かな作業と移動のルーティーンです。

特にキッチン、またバス・トイレ・洗面所などのサニタリースペースは家族の暮らしや衛生面を支える中心的な場所で、使用するモノも多く、日に何度も行き来する場所でもあります。

日々、家のなかで家族それぞれがどのような動きをするか、という“動線”を前もって考えた間取りにすると人の動きはスムーズになり、そこで使うモノをどこへどう収納すれば効率が良いかも見えてきます。

●家事にフォーカスした動線&収納

キッチンは調理だけでなく、お茶やコーヒーをいれてくつろいだり、手を洗ったり、買い物したものを冷蔵庫にしまったりと、食事の時間以外でもなにかと家族みんなが利用することの多いスペースです。

外から帰ったときに、玄関からキッチンの間に買い物したモノをストックするスペース(パントリー)を作ったり、手を洗える洗面台を配置したりすれば、キッチンでの作業をスムーズに行うことができるでしょう。パントリーは1畳もあればかなりの食料品・日用品をストックできます。

また、車で日用品を買いに行くことが多いなら、駐車スペースと玄関または勝手口、パントリー、キッチンをアクセスしやすくしておきます。この場合、通路やドアなどは両手に荷物をたくさん持っていても余裕を持って通れる寸法かどうかもチェックしましょう。

サニタリールーム周りは「脱衣所→洗濯→物干し→必要なものはアイロンがけ→服の収納」という動きをスムーズにこなせるようにしておくのが理想です。散らかりやすい場所ですが、少しの収納スペースを確保するだけで作業効率は大きく向上します。

●その他の生活にフォーカスした動線&収納

たとえば、共働きで忙しい夫婦であれば、キッチンと洗濯スペースをつなげて家事を同時進行できるようにするなら、効率の良い家事動線と家事収納が生まれます。たとえば何がどこにあるかをだれでも把握しやすい収納にしておけば複数の人が家事に参加しやすくなり、作業をみんなで分担できるかもしれません。

また、キャンプやサーフィンなど外遊びの趣味が多ければ、サーフボードやギア類のためのガレージを作ったり、または玄関の土間を広めにして土足でアクセスできる収納スペースを作ったりしておけば便利です。

収納リノベのポイント②:インテリアとしての美しさ

自然に片付く家のもうひとつのポイントは、「片付けることを前提にした設計」です。

日々の生活で散らかりがちなモノも、それを使うスペースに簡単に収納できれば、自然に片付く習慣がついていきます。

●暮らす人の目に“映える”収納を

収納スペースや家具などのインテリアにもこだわるなら、片付けを楽しめるようになるかもしれません。

インテリアを誰かに見せびらかすわけではなくても、自分の目に“映える”すてきな収納インテリアなら、美しい状態を保つ努力も苦ではなくなるでしょう。

●見せる&隠すをバランス良く

持ち物の中には棚やクローゼットにしまい込まずにディスプレーする、いわゆる“見せる収納”にしたいこだわりアイテムもたくさんあるかもしれません。

とはいえ、あらゆるものを部屋中に所狭しとディスプレーするとインテリアは雑然としたものになりがちです。「見せる収納」と「隠す収納」を使い分ける場合、見せる収納は厳選して少量に留めておく方が美しく見えるはずです。

まとめ

リノベーションや新築で家の収納をデザインするのには、設計者との綿密な打ち合わせも大切になります。

収納に関しての悩み、家族のメンバーのライフスタイル、また家の中で特にどんな場所がどれくらい散らかってしまうかなどを可能なら写真などで記録し、それを元に設計者と具体的に打ち合わせれば、リノベーションで後悔する確率はぐっと下がります。

新築・リノベーションをお考えで、住まいの収納問題をスマートに解決したい!という皆様、ぜひわたしたちスマリブへお気軽にご相談ください。