Skip to main content

スマホやPCではセキュリティーのためにOSを最新のものにアップデートしておくことが勧められますが、私たちの住まいに関しても時おり防犯性について見直してみるのは賢い方法です。

警視庁が公表している「犯罪情勢(令和3年)」によると、約61%の人が、「ここ10年で日本の治安が悪化している」と感じているようです。

同資料によると、ここ数年の侵入犯罪は平均して5万件ほど。じつは侵入犯罪は減少傾向にありますが、これはコロナ禍で各家庭の在宅率が高かったことが一つの要因かもしれません。コロナ禍が収束して外出する機会が増えつつある今は、住まいの防犯性能を見直す良い機会でもあります。

住まいのセキュリティーを上げるためのアイデア・アイテムの中には、比較的カンタンに導入できるものもあります。

この記事では住まいのセキュリティーをアップデートするための、いくつかのアイデアをご紹介します。

最新の犯罪事情からわかる、住まいの防犯の重要ポイント

各種犯罪のうち、住まいに大きく関する犯罪といえば「侵入犯罪(空き巣・忍び込みなど)」です。

警視庁が公表する「刑法犯に関する統計資料(令和3年)」からは下記のような情報が読み取れます。

  • 令和3年の侵入窃盗の認知件数は【3万7240件】
  • そのうち住宅で起きた事件は【約60%】
  • 住宅で起きた侵入窃盗のうち、空き巣被害は【約60%】
  • 空き巣被害のうち、一戸建ての被害は【約66%】

さらに空き巣の手口のワースト3は下記のようになります。

  • 1位「無締り(カギの締め忘れ)」…【約40%】
  • 2位「ガラス破り」…【約33%】
  • 3位「施錠開け(違法な解錠)」…【約12%】

ここからは、「鍵をきちんと閉めるだけで空き巣の40%は防げたかもしれない」という事実がわかります。

さらに、「ガラスを割れにくくする」「鍵を開けにくくする」というシンプルな対策を加えると、実に約85%の空き巣被害は防げる可能性があります。これが住まいのセキュリテー向上のための大切なポイントです。

住まいのセキュリティーをアップデートする防犯アイデア

一戸建て住宅で起きる空き巣被害の侵入経路として最も多いのが「窓」、その次が「表出入り口(玄関)」となっています。ちなみに、集合住宅で上層階の住宅になるほど窓からの侵入が減り、表出入り口からの侵入が増えていきます。

「窓」「玄関」そして「フェンス・塀」で住まいのセキュリティーを向上させるには下記のような方法があります。

「窓」の防犯アイデア

窓の防犯では「ガラスを割れにくく」「中の様子を分かりにくく」するのがポイントです。そのためには下記のような方法があります。

割れにくいガラスへ変更する

防犯のためには窓を割れにくくするのが効果的です。「防犯」と名付けられていなくても「安全合わせガラス」「防災安全合わせガラス」などの名称のものはかなり割れにくく防犯に効果があります。

これらのガラスは、厳密には衝撃で日々は入るものの突き破るのは非常に困難かつ時間がかかる構造となっています。

防犯に有効なガラス窓は複層ガラスになっていて、室内側のガラスは中間層に合成樹脂フィルムを挟み込んだ構造になっています。この中間層には「60mi」「30mi」の2種類の厚さがありますが、より厚い「60mi」の方がより割れにくくなっています。

窓にシャッター・ルーバーを設置する

そもそも窓に触れられないよう、窓の外側にシャッター・ルーバーを設置するのも非常に効果的です。最近のシャッター・ルーバーはデザインや強度が優れているだけでなく、スマホを使った遠隔操作が可能なIoT製品も多数登場しています。

「玄関」の防犯アイデア

玄関の防犯では「忘れずに施錠する」「解錠されにくくする」というのがポイントです。そのためには下記のような方法があります。

メインの鍵を交換する

鍵は古いものより新しいものの方が解錠されにくくなります。玄関ドアが古い場合、鍵だけでも防犯性の高い新しいものに交換するのは有効な方法です。

ピッキングに強い「ディンプルキー」の場合、たいてい約2〜3万円ほどの費用で交換可能です。

カギの閉め忘れをなくす

カギの閉め忘れは「スマートロック」の設置で防げます。

スマートロックの機種よっては、鍵を閉めずに家から一定以上離れるとスマホに通知が届き、そのままスマホから施錠できるという機能がついています。

スマートロックはDIYでカンタンに後付けできるので、賃貸物件でも導入しやすいでしょう。

「フェンス・塀」の防犯アイデア

鍵が閉まっているかどうか、中に人がいるかどうかなどを外から見えないような形でフェンス・塀を設置するのも防犯に有効です。

塀の上に目隠しフェンスを追加する場合、トータルの高さは2.2m以下、フェンス部分は1.2m以下にする必要があります。

また、強い風が吹くと塀ごと倒れてしまう恐れもあるので、目隠しフェンスは部分的な使用に留めておく方がよいケースもあります。

まとめ

今回は防犯のためのカンタンなアイデアからリフォームで解決できるものまでご紹介しました。窓や玄関、外構のリフォームなど、総合的に計画すればより高度な防犯性能とすることも可能ですし、新築で土地選びから行う場合には土地の選択も防犯に影響します。

新築・リフォームでより安心・安全な住まいを手に入れたいなら、ぜひわたしたちスマリブへご相談ください。