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「結露」は冬の風物詩的なトラブルの一つですが、もし暖房を使うたびに窓が結露しているなら、なるべく早めに解決した方が良さそうです。

この記事では、

  • なぜ結露を放置すべきでないか
  • 結露がなぜ起こるか
  • 結露を解決する方法

をご紹介します。

結露の放置はなぜNG?

結露は床や壁が濡れて不快というだけでなく、家にも住む人にもいろいろな形で悪影響を及ぼします。

たとえば、結露で内装が濡れたままになると…

  • カビ、カビをエサにするダニが繁殖し、ハウスダストが増える
  • 内部結露で構造材が湿り、腐食やシロアリのリスクを高める
  • 内部からの湿気で外壁材が膨張・収縮して破損したり外壁塗装が劣化したりする

など、さまざまなデメリットの原因になってしまうんですね。

このような症状群は雨漏りが起きているケースとも共通しています。結露はひどくなると、住まいにとって雨漏りレベルのダメージになる、という点はぜひ知っておいていただきたいところです。

結露は湿った空気が冷えると発生する

湿度が100%を超えると、空気中の水蒸気が凝結して水滴になります。これが「結露」です。そして、湿度の限界は気温によって変化し、気温が高いほど多くの水蒸気を含めるようになります。

例えば、【気温20℃/湿度100%の空気】と【気温10℃/湿度100%の空気】を比べると、同じ【湿度100%】でも含まれる水蒸気の量は10℃の空気の方がかなり少なくなります。私たちが普段使っている『湿度』という基準は実は相対的なものなんですね。

さらに例えると、【気温20℃/湿度60%】の空気が冷やされていくと、12℃付近で100%を超えます。この「100%を超えた分の水蒸気」が凝結し、「結露」となるわけです。

もちろん、どんどん除湿していけば結露は解決します。とはいえ、人間にとって快適な湿度は40〜60%ほど。湿度が40%より低くなるとウイルスの発生や免疫の低下で体調を崩しやすくなってしまうので、人にとって快適な気温・湿度をキープしながら結露を抑える対策をとる必要があります。

工夫・アイテム・リフォームでできる結露対策

結露対策の基本的なルールはとてもシンプルで、

  • 湿度を上げすぎない
  • 室内の温度差をなくす

の2です。この2つのルールをもとに下記のような対策をとることができます。

【0円】でできる結露対策

  • バスルームやキッチンなど湿気の発生する場所ではこまめに換気する
  • 人の呼吸や発汗も湿気になるので、寝る前には部屋を軽く換気する
  • 部屋干しするときはしっかり除湿する
  • 外壁側に大型の家具を配置しない

湿気がこもる場所ではこまめに換気しましょう。特に浴室では使用後は蓋を閉め、きちんと換気しておけば結露を軽減できます。

室内でもとくに結露しやすい外壁側に大型家具を配置すると、結露が乾きにくくカビが発生するリスクが高まるので避ける方が良いでしょう。

【アイテム】でできる結露対策

  • 居室では除湿・加湿器を設置する
  • クローゼット・押入れ内は「湿気とり」か「専用除湿機」を
  • 窓用ヒーターで窓際の温度を下げないようにする

冬の空気は乾燥気味なので加湿器を使用している家が多いと思いますが、人の活動やお風呂、料理、観葉植物の発する水蒸気などで湿度を上がりすぎないようにするには除湿機能も併せ持つ家電を置いておくのがおすすめです。また、クローゼット・押入れ内は湿度が低くても問題にならないのでガンガン除湿して大丈夫です。とくに外壁側に接する配置のクローゼット・押入れは、布団や衣類からの湿気が外壁側で冷やされて結露しがちです。布団や衣類のカビの原因にもなりますのでしっかり除湿しておきましょう。

気温が下がりがちな窓まわりを温める「窓用ヒーター」を稼働させておくことでも、結露は抑えられます。

【リフォーム】でできる結露対策

  • リフォームで断熱性を向上させる
  • 内装を調湿機能のあるものにする

室内の温度差をなくすには断熱リフォームがベストです。窓付近では特に気温が下がりがちなので、窓のリフォームが最も効果を感じやすいでしょう。

とくに熱が逃げやすい「単層ガラス」「アルミサッシ」の窓は結露がよく発生します。窓台や窓周りのクロスなどにふやけたような跡やカビが見られるなら、できる限り早めのリフォームをおすすめします。

窓を熱が逃げにくい「複層ガラス」、「樹脂サッシ・ハイブリッドサッシ」の窓へリフォームすれば断熱性能が上がり、結露はかなり軽減するはずです。

さらに、内装を調湿機能のある建材で仕上げるリフォームも結露の解決に役立ちます。調湿機能とは湿度が高ければ湿気を吸収し、湿度が下がると吸収した湿気を吐き出す機能のことです。調湿機能のある代表的な内装材は漆喰(しっくい)・木材などです。

まとめ

結露は住まいを劣化させ、健康への悪影響ともなる問題です。冬になると窓は結露するのが当たり前にも思えるかもしれませんが、放置せずこの記事でご紹介したような対策を講じることをお勧めします。

家の断熱性・気密性を上げて結露を防止するリフォームには他にもたくさんあります。気になる方はぜひ私たちスマリブへお気軽にご相談ください。