キッチンリフォームの選択肢として人気上昇中のフルフラットキッチン。たしかにかなりカッコ良さそうなんですが、デザイン性を優先しすぎて実際には使いにくいかも？と思う方も多いようです。
この記事ではフルフラットキッチンのメリットやデメリット、フルフラットキッチンを上手に活用する方法についてご説明します。
フルフラットキッチンとは？
「フルフラットキッチン」とは、キッチンカウンターのダイニング側に仕切りとなる「立ち上がり」が無いフラットなカウンターを特徴とするキッチンのことです。
そのため、フルフラットキッチンではキッチンカウンターのワークトップ（天板）より上に大きく突き出すものは基本的には蛇口しかない状態となります。
キッチンのレイアウトが、
- アイランドキッチン
- セパレートキッチン
- ペニンシュラキッチン
などのタイプであれば、フルフラットキッチンを採用することができます。
フルフラットキッチンのメリット
メリット①：生活感のない洗練された雰囲気
立ち上がりがないというフルフラットキッチンの最大の特徴によって、キッチンの雰囲気はよりスマートでシンプルになります。
フルフラットキッチンの最大の魅力は「生活感の無さ」。フルフラットキッチンならごちゃごちゃした生活感から解放され、おしゃれで洗練された空間になります。そんな空間なら、料理に対する意欲やクリエイティビティ、集中力がより高まるはずです。
メリット②：円滑なコミュニケーション
ダイニングキッチンは単に調理や食事だけでなく、家族が一緒に作業し、会話し、憩う心地よいコミュニケーションの場としても機能します。
壁に向かって調理していると独特な孤独感を感じたり、誰かが話しかけてくれても換気扇の音や調理の音が壁に反響してよく聞こえなかったりすることってありますよね。でもフルフラットキッチンのレイアウトはそんな孤独感から解放してくれます。
フルフラットキッチンのようなオープンな場所でだれかが作業をしているのが見えると、自分も何か手伝おうかと自然に思えてくるものです。
誰かが手伝ってくれて、調理や後片付けが手早くすませられると、きっとフルフラットキッチンの広々したカウンターでゆっくり寛いだり語らったりと、良質なコミュニケーションの時間もきっと増えることでしょう。
メリット③：掃除のしやすさ
実際にキッチンを立ち上がりが無フルフラットにすると、掃除がラクになったという感じる方も多いようです。
フルフラットキッチンをキレイで整った状態に保つにはちょっとした工夫や努力も必要ですが、掃除のストレス自体はその他のキッチンよりもずっと軽減されるはずです。
フルフラットキッチンのデメリットと、その解決策
フルフラットキッチンにありがちなデメリットも、例えば下記のような方法で解決できるかもしれません。
Q:フルフラットキッチンは散らかりやすい？
A:収納に十分な余裕がある設計にしましょう
フルフラットキッチンにごちゃごちゃとした生活感がでてしまうと、せっかくの高度なデザイン性が台無しになりかねません。たとえばキッチンでは調味料、食品、調理器具などが収納されずむき出しになっていると生活感が強くあらわれ、居心地の良さは損なわれてしまいます。
もちろんこれらはキッチンには欠かせないものなので、生活感を出さないためにはこまめな掃除や整理整頓が欠かせません。
そこで、だれでもラクに整頓や掃除ができるよう、フルフラットキッチンの収納にはかなり余裕を持たせておくのがおすすめです。キッチンカウンターの内部や背後の壁面などのスペースを収納として上手に活用しましょう。オーブンや食洗機などはビルトインにすれば、キッチンはよりスッキリします。
Q:フルフラットキッチンは揚げ物ができない？
A:「油はねガード」などを活用できます
調理には汚れがつきものですよね。特に揚げ物をする時にはどんなキッチンでも周りを汚さずに調理するなんてほとんど不可能でしょう。
実際、フルフラットキッチンは立ち上がりがある通常のキッチンより油汚れが飛び散りやすくなってしまいますが、解決策はあります。
例えばコンロやIHのダイニング側に「油はねガード」を設置すれば油の飛び散りを防げます。油はねガードは強化ガラスでできた透明なものであれば、フルフラットキッチンのスマートな雰囲気を損ねません。油はねガードはたいていフルフラットキッチンのオプションとして選択できますし、自分で購入して設置することもできます。
さらに、揚げている最中には「油はね防止ネット」などで蓋をするようにしておけば、油ハネはかなり抑えられます。
まとめ
フルフラットキッチンはおしゃれなだけではなく、家族のコミュニケーションの中心になり、生活はより彩り豊かなになるはずです。
もしキッチンのリフォームをお考えなら、「フルフラットキッチン」を選択肢に入れてみるのはいかがでしょうか？