こんな経験ありませんか?
一般住宅でも店舗でも、トイレに行った時にそのトイレのインテリアが素敵だと感心する。
”感心する”という表現が上から目線かもしれない。
でも、そういうことではない。
”感動する” というほど大げさなものではなく、「へぇ、なるほどね」と感心してしまう。
どんなに素敵なインテリアであっても、”感心する”という表現がぴったりな空間がトイレだと思う。
トイレ空間は、小さいながらもその小スペースにおいて、一つの世界観を表現できる空間だ。また、使う人にとっては、完全なるプライベート空間。
とても特別な空間と言ってよい。
少々変わった表現だが、トイレはこの ”感心する” レベルを目指している。
実はメインルームのインテリアだけでなく、トイレのインテリアを整えることは、家全体の雰囲気に統一感を持たせる効果があると思っている。
なので、トイレのインテリアも気が抜けない。
下の絵は、以前にインダストリアルの雰囲気で音楽室を増改築したお宅のトイレのパース図になる。大人の隠れ家 “New Orleans Industrial”
音楽室のコンセプトは、無骨でマニッシュなインダストリアル。
そこにジャズ発祥の地ニューオリンズの要素をミックスさせた空間。
トイレは、コンクリート調の壁紙をベースに、錆びた金属を表現したアクセントクロスで、インダストリアル特有のクールでシンプルな雰囲気を表現。
鏡は金属フレームのシンプルなものに。
また、トイレはデザインだけでなく実用的である必要もある。
演奏会に出演する奏者がメイクなども行うため、ダウンライトに加え、鏡上にはブラケットを設置。
これもただのブラケットではなく、メイクのしやすい光色のブラケットをご提案。照明の光には色があるが、その色の単位のことを色温度(K=ケルビン)という。照明の大切さと色温度についての詳細は別記事で(色温度とは?メイクに最適な照明は?)
このように、適切な配当計画は、空間にリズムを生み雰囲気もぐっとそれらしくなる役目を果たす。
トイレで空気感を壊さない、冷めさせない。
逆に言うとトイレで更に統一感を持たせることも可能ということだ。
ご存じの通り、家具やカーテンを揃えるだけでは理想の空間にはならない。
インテリアにはドアや窓サッシ、床・壁・天井材の材質や色味も大きく関わってくるからだ。
スマリブは、家という箱をただ作るだけでなく、住まい手のライフスタイルに合った空間を一緒に探り理想の空間を作るお手伝いをしています。
住まいのどんな小さなことでも是非ご相談ください。