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テレワークやフリーランスなど、働き方のバリエーションは以前にも増して多様になっています。働き方が変わって自宅で作業をする時間が増え、デスクワークやビデオ会議など、テレワーク中の周囲の「音」が気になりだしたという方も多いかもしれません。

この記事では、作業を妨げる騒音をカットするための防音リフォームについてご説明します。

防音リフォームでターゲットにする騒音は2種類

音は私たちの集中力や作業効率に大きく影響することが知られています。

自宅でテレワークに集中できる環境のための防音リフォームを考えるとき、騒音は大まかに下記の2種類に分けられることを覚えておけば、きっと役に立つでしょう。何を通して音が伝わるかによって防音の対策方法も異なってくるんです。

  • 固体を通して振動が伝わる「固体音(固体伝播音)」→人が歩くときの音や、物を動かしたり落としhttps://smaliv.jp/wp-admin/edit.php?post_type=postたりするときの音など
  • 空気を通して振動が伝わる「空気音(空気伝播音)」→人の話し声やスピーカーからの音、交通騒音など

では住まいのリフォームでは上のような2種類の騒音に対してどんな対策ができるか、いくつかのアイデアをご紹介しましょう。

防音リフォームではこんな選択肢がある

防音リフォームでは騒音がどこから聞こえてくるかでも、とれる対策の内容が異なります。

①騒音の発生源が屋外にある場合

騒音が家の外から入ってくる場合、騒音をカットするためにできる防音リフォームには下記のような選択肢があります。

窓の交換リフォーム

【リフォーム費用の目安:1カ所あたり10万〜20円程度】

※内窓の追設工事の場合は:1カ所あたり5万〜10円程度

外からの騒音の多くは空気音で、騒音の大部分は窓から入ってきます。通常、窓には隙間がけっこうあるのでそこから外の騒音が伝わってくるんですね。

それで、窓の気密性を向上させれば空気を通した音の振動をシャットアウトでき、騒音もかなり軽減します。

窓の交換が難しい場合には、室内側に内窓を設置するという方法も有効です。

外壁を遮音塗料で塗装する

【リフォーム費用の目安:1戸あたり100万〜150万円程度】

外壁を遮音性(音を跳ね返す性能)・吸音性(音を吸収する性能)のある塗料で塗装するのも防音リフォームの一つの有効なアイデアです。

ただし、外壁塗装リフォームは費用が1回あたり100万円を超えることも多い工事です。防音のためにわざわざ塗装し直すよりは、次に外壁塗装リフォームを行う際の選択肢のひとつ、くらいに考えておくと良いかもしれません。

塀に防音フェンス(遮音パネル)を設置する

【リフォーム費用の目安:1mあたり2万〜4万円程度】

一戸建てであれば、防音フェンスを新設・交換したり、既存の塀の上に追加するという方法もあります。

防音フェンスは主に外からの空気音の振動を跳ね返して騒音を防ぎます。高速道路の両サイドによく設置されているものの家庭版と考えるとイメージしやすいかもしれません。

防音フェンスは住まいの防音性の向上にそれなりの効果がありますが、工事費用はあまり安くない上にフェンスを超えてまわり込んでくる騒音もあるため、費用と効果のバランスは慎重に検討する必要があります。

②騒音の発生源が屋内にある場合

屋内でも様々な騒音が発生しています。上の階や隣室からの騒音は、下記のような方法でカットすることができます。

ドアの交換リフォーム

【リフォーム費用の目安:1あたり15万〜20万円程度】

屋内空間に響く空気音は、ドアの機密性を高めればカットできます。

高い効果が期待できるのは防音ドアへの交換リフォームです。防音ドアは枠と扉の隙間をふさぐようにパッキンが配置されていて、さらに共鳴をふせぐため扉の内部も空洞が少ない構造となっています。

ドアが閉まる際のバタンという固体音が気になる場合には、ドアがゆっくり閉まるようドアクローザーを設置するのも一つのアイデアです。

フローリングの張り替えリフォーム

【リフォーム費用の目安:1畳あたり1.3万〜2万円程度】

床の振動による固体音は、床自体の振動を抑えれば騒音もカットできます。この場合に有効なのは防音フローリングへの張り替えリフォームです。

防音フローリングには性能を評価しやすいように等級記号が付されています。この等級記号は「LH-40」「LL-45」のように表され、右側の数字が小さいほど防音性能も高くなります。

 

または、既存のフローリングの上にクッションフロアを増し張りしたり、カーペットを敷き詰めたりするのも効果的で、この場合フローリング材の張り替えよりも費用は安く済みます。

天井裏に防音材を設置

【リフォーム費用の目安:1畳あたり5000〜1万円】

隣室からの空気音は天井裏からも伝わってくるので、天井裏に防音性のあるグラスウールを敷き詰めれば、隣室からの騒音を低減させる効果を期待できます。

グラスウールを敷き詰めるのには特別な技術や工具を必要としないので、とても簡単に施工できる騒音対策です。

グラスウールは基本的に断熱材として使用されますが、騒音を低減する効果もあります。

ただし家の作りによっては、天井裏にすでにグラスウールが敷き詰められているケースもあります。

防音リフォームはぜひリフォームのプロにご相談を。

ほとんどの場合、生活の中で感じる騒音の発生源はいくつもあり、また音はいろんな場所で反響するのであらゆる方向から部屋に入ってきます。

そのため防音リフォームの効果を高めるには、周囲の環境や家の作りなどを考慮した総合的なプランニングが大切になります。

防音リフォームでテレワーク用の静かな作業スペースを確保したい皆さん、ぜひ一度、私たちスマリブへご相談ください。