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新築工事だけでなく、リフォーム・リノベーションでも間取りを変更して、住空間を刷新することができます。

住まいの間取りのプランニングはすでにある基本プランの中から選んだり、設計士に提案してもらったりすることもできますが、自分で間取りをプランニングして住まいをより理想的なものにしていくのも楽しいものです。

 

間取りのプランニングは、基本的な考え方を覚えておけば難しいものではありません。今回はカンタンに楽しく間取りをプランニングするための基本的な考え方についてご紹介します。

間取りプランを考えるときの「3つのきほん」

間取りをプランニングするときには、

    • ゾーニング
    • 動線計画
    • 収納

という、3つの基本的なポイントをおさえておくだけで計画しやすくなります。

この3つのポイントをひとつずつご説明しましょう。

間取りのきほん①:ゾーニング

住まいの間取りを考えるときには、まず暮らしに必要な空間(ゾーン)を平面図に配置していく「ゾーニング」という計画方法が役立ちます。

住まいには基本的に、下記のような5種類のゾーンが必要です。

    1. パブリックゾーン…ダイニング・リビング・客室など
    2. パーソナルゾーン…各自の個室・寝室・書斎など
    3. サニタリー(衛生)ゾーン…浴室・洗面・トイレなど
    4. 通行ゾーン…廊下・階段・玄関など
    5. 家事ゾーン…台所・ユーティリティー(家事室)など

建物が店舗件住宅だったりテレワークのスペースが必要だったりすれば、6つめとして「ワークスペース」というゾーンも加えるとよいかもしれません。

また一般的なゾーニングでは上のように「家事ゾーン」を他のゾーンと分けて考えることが多いですが、台所・その他の家事用のスペースをパブリックゾーンにうまく組み込めば、家事を家族と分担・協力しやすい間取りにすることもできます。

このような各ゾーンが適切な位置に配置されていれば快適な良い間取りになりますが、どういう配置が適切かは下記の「動線計画」もあわせて考えなければなりません。

間取りのきほん②:動線計画

動線とは、住まいの中の「人と物の動き」のことです。

人の動線とはもちろん、その家に暮らす人の動きのこと。物の動線とは、例えば普段の買い物、洗濯物、趣味の道具(アウトドア用品、ゴルフバッグ、部活で使う道具)などの動きのことです。

動線計画は基本的に、それぞれの動線が、

    • 短く
    • シンプルに
    • なるべく交差しない

ように計画すれば間取りはスマートにまとまります。

 

たとえば、『駐車スペース→勝手口→キッチン』の動線を短くすれば普段の買い物はずっと楽になるかもしれませんし、新型コロナウイルスのパンデミックから学んだ教訓を活かし、玄関からパブリックスペースの間に洗面設備を配置すれば、感染症対策として有効かもしれません。

 

また、動線はなるべく短く交差しないほうが快適とはいえ、人の動線の重なりが家族間のコミュニケーションにも影響することも覚えておきたい大切なポイントです。

たとえば2階に子供部屋をつくる場合、階段を玄関から直行する間取りにはせず、リビングなどパブリックゾーンの一角に配置すれば、動線は長くなってほかの家族との接点が多くなるでしょう。

動線を賢くシミュレーションすれば、家族との自然なコミュニケーションの機会を増やし、それぞれが孤立してしまうリスクを減らせるかもしれません。

間取りのきほん③:収納スペース

上の①で考えた5種類のゾーンに加えて、収納スペースのこともきちんと計画する必要があります。

物件1戸あたりに必要な収納スペースの目安(収納率)は下記の通りです。(※収納率=収納スペース面積÷延べ床面積×100)

    • 戸建て住宅…収納率10〜15%
    • マンション…収納率8%以上

クローゼットや押入れなど、収納スペースは部屋ごとに配置すれば便利になります。もし収納に使える面積が限られているなら、階段下のスペースやロフトなどのデッドスペースを賢く活用することで、快適な住空間を確保しやすくなります。

最終的にはプロと打ち合わせながら間取り決めるのがベスト

ここまでの情報を頭に入れておけば、自分のライフスタイルや家族構成にあった間取りのおおまかなプランを立てられるでしょう。

ただ実際に間取りプランを詰めていく段階では、上にご紹介したようなポイントに加えて採光、風通し、ガス水道の配管などの条件に加えて、建築基準法に適合しているかどうかなど、さまざまな要素を考慮しなければならないんです。

また、

    • 木造の場合、2×4(ツーバイフォー)物件
    • RC造の場合、壁式構造の物件

などは間取りの変更がかなりむずかしいか、または不可能というケースもあります。

 

新築でもリフォーム・リノベーションでも、住まいに関するこのような多くの要件や制限をうまくクリアして初めて、理想的な住まいが完成します。

そのためには、経験豊富な建築のプロの助けが必要です。

 

わたしたちスマリブでは、豊富な経験とアイデアでお客様の理想をしっかり完成させるためのお手伝いをいたします。住まいや間取りや暮らしのこと、ぜひわたしたちスマリブにご相談ください。