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鉄筋コンクリート(RC)造のマンションのフローリングリフォーム工事は木造戸建てと比べて、費用面で大きな差があるわけではありませんが、マンションの構造や規約など、注意すべきポイントがあります。

マンションのフローリングリフォームを検討するタイミング

マンションに使用されるフローリング材の耐用年数は

  • 無垢フローリング…約30年
  • 複合フローリング…約15〜20年

が目安とされます。

ただし何年使用に関係なく、

  • 浮き
  • 剥がれ
  • 床鳴り
  • 反りや狂い

などの明確な劣化症状が見られるなら、早めにフローリングのリフォームを検討した方が良いかもしれません。

マンションの床材ごとのリフォーム費用相場

床材の種類は多岐にわたりますが、代表的な床材でマンションのフローリングリフォーム工事を行う場合、あくまでひとつの目安ですが費用相場は大まかに下記のようになります。

木質系フローリングでリフォームを行う場合の資材費用

  • 単層無垢フローリング…1〜2万円/㎡
  • 複合フローリング…5,000〜5万円/㎡
  • 重ね張り用フローリング…4,000〜8,000円/㎡
  • 重ね張り用シートフローリング…4,000〜6,000円/㎡
  • コルクタイル・コルクフロア…7,500〜1万円/㎡
  • 床用造作かまち(玄関ロビーのフローリングを張り替える場合)…2〜1.5万円/一式

上記の費用に加えて、施工費用として

  • 張り替え工賃:2,500〜3,500円/㎡
  • 重ね張り工賃:1,500〜2,500円/㎡
  • 撤去費(張り替え工事の場合):1,500〜2,000円/㎡

などが加算されます。

ビニル系フローリングでリフォームを行う場合の資材費用

  • ビニル床タイル:2,500〜5,000円/㎡
  • クッションフロア:2,000〜3,500円/㎡

手早く施工できるビニル系フローリング材では、施工費込みで上記のような費用になります。ただし下地を撤去する場合には、別途撤去費用が加算されることもあります。

畳のリフォームを行う場合の費用

  • 新調する場合:8,000〜2万円/枚
  • 表替え:5,000〜3万円/枚
  • 畳裏返し:5,000〜10,000円/枚
  • 薄畳・琉球畳(半畳)…7,000〜1万円/枚
  • 薄畳・琉球畳(1畳)…5〜2万円/枚

部屋の一角に畳スペースが欲しい場合、フローリングの上に直接おくだけで使用できる薄畳や琉球畳を採用するという方法もあります。

マンションのフローリングリフォームでは「遮音等級」に注意しよう

大抵の場合、マンションのフローリングは規約によって「遮音等級」が指定されています。この遮音等級を満たしているフローリングでなければ使用できませんので、リフォームを計画する際に確認しておきましょう。

フローリング材の遮音等級は「LHまたはLL+数値」で表され、数値が少ないほど遮音等級が高くなります。

マンションのフローリングリフォームの作業工程と施工期間

マンションのフローリング材を張り替えるリフォーム工事の場合、施工手順は下記のようになります。

  1. 家具の移動
  2. 養生
  3. 既存床の撤去
  4. 下地調整
  5. フローリング材仮置き
  6. フローリング材張付け
  7. 養生撤去

作業日数は6〜8畳程度の部屋を1〜2部屋程度であれば約2日。既存のフローリングを撤去しない重ね張りだったり、作業面積が少なかったりすれば1日で作業が終わることもあります。

マンションの床の構造

マンションの床は「直床(じかゆか)」と「二重床」という2種類の構造があります。構造ごとにフローリングリフォーム工事の費用が変化するわけではありませんが、特徴を覚えておくと良いかもしれません。

直床

「直床」はコンクリートのスラブの上に緩衝材とフローリング材を直接張る床構造です。2000年以前に建てられ、その後リフォームされていないマンションに多く見られる構造です。

直床式では9mm厚のフローリング材+クッション材という床材が採用されていることが多いんですが、この手のフローリング材は、ひび割れたり欠けたりと劣化しやすい傾向がみられます。

もしマンションの天井高が十分に確保でき、なおかつリフォーム予算にも余裕があるなら「二重床」への変更も選択肢に入れると良いかもしれません。

二重床

マンションの「二重床」は支持脚を設置してスラブと床面との間に空間を設けた構造になっています。2000年以降新築・リフォームされた物件では二重床が採用されている確率が高くなります。

居住空間の床面をフラットにでき、床下空間も配管・配線等に利用できるというメリットがあります。

マンションのフローリングリフォームでは介護保険が適用されることも

フローリングリフォームが下記の条件に当てはまる場合、介護保険が適用できる可能性があります。

  • 要支援1〜2、要介護1〜5の方が暮らす住居のリフォーム工事
  • 滑りにくい床への変更や床面の段差をなくすなど、バリアフリー化を目的としたリフォーム

この場合には最大18万円の支給が受けられるかもしれませんので、担当のケアマネージャーや施工業者に相談してみましょう。

まとめ

私たちスマリブではフローリングを含むマンション全体のリフォーム・リノベーション工事も承っています。

マンションの小規模なリフォーム工事からスケルトンリフォーム・リノベーションまで、また今回ご紹介した介護保険が適用できるかどうかなど、ぜひ私たちスマリブへお気軽にご相談ください!